小児の移植医療
みなさん臓器提供について、だれかとお話しをしたことがありますか?
ほとんどの方はないと思います。
日本では、まだデリケートな内容としてタブーとされる側面があります。
ただ、この風潮によって、救える命が救えなくなっていると
考えてみると、どうでしょうか??
・・・
少し、胸のあたりがチクッとしたんじゃないでしょうか?
あなたが、このページにどのようにたどり着いたのか
私にはわかりませんが、どうか どうか
小児の移植医療の実態について少し読み進めていただけませんでしょうか?
日本は臓器提供の数が圧倒的に少ない。
移植希望・待機患者数15,000人に対し、
移植を受けられる患者数は年間400人
約2.7%です。
下のグラフをご覧ください。
100万人あたりにどれくらい臓器提供者がいるか
身近な先進国を並べると、日本の臓器提供者数は
お隣の韓国と比べても11ぶんの1
移植医療の盛んなスペインにいたっては62ぶんの1
なぜこうなっているのか?
臓器提供の意思表示、運転免許証の裏にも意思表示の記入欄があります。
その他、健康保険証、マイナンバーカードにも意思表示欄があります。
どの程度の人が意思表示しているのか?
意思表示していない人は日本にどのくらいなのか?
なんと89.8%の人が意思表示をしていないのです。
日本人の気質でしょうか、誰かに責められることでは
決してありませんが、YES か NOなのか
その意思も表示していない人が大半です。無関心なのです。
助かるはずの命が助からないのです。
小児の移植待機数
未来ある子どもたちの移植医療の実態を心臓移植を一例に描くとこのようになります。
今も懸命に戦っている子どもたちがこれだけいます。
心臓移植の待機時間は約3年と言われており、待機の間に
残念ながら亡くなる子もいます。
ここで書きたいのは、
亡くなったら臓器提供をしろ!ということではありません。
ドナーを待つ親子さんは、そんなことは思っていません。
無関心にならず話し合うことだけでもしてほしい。実態を知ってほしいということです。
当事者ではない人間には想像が出来ないジレンマがあるはずです。
自分の子が助かるということは、だれかの大切なお子さんがなくなる
ということ、そんなジレンマを抱えている方々からの願いは
無関心にならず、知ってほしい。意思表示をしてほしいということです。
グリーンリボン検定
少しでも、移植医療について知るには、どうすれば良いか?
グリーンリボン検定というクイズ形式の検定があります。
私もやってみましたが5分かかりません。
この検定に取り組むまで、臓器提供した後は
体が滅茶苦茶にされるんじゃないかと、勝手な思い込みをしていました。
実際は
喉元からおへその下まで摘出手術の傷が残るが、通常の手術傷と同様に、傷口はきれいに縫い合わせていただける。臓器以外に骨や筋肉などの組織は残されているため、おなかがへこむなど、見た目に大きな変化はないと知りました。
提供後、身体はどうなるのでしょうか。|日本臓器移植ネットワーク
自分の無知がお恥ずかしい。
今も懸命に待ち続ける子どもたち
最後に少しばかり、実例をあげ、ご紹介をさせて頂きます。
Facebookより
Sさん
1歳九ヶ月の娘さんが 風邪の表情で複数回 病院を受診しても回復せず
その後、顔のむくみによりレントゲンを撮ったところ
すぐさま大きな病院へ入院。
生後九ヶ月にして開胸手術を2回実施。
現在、小児用人工補助心臓をつけ移植待機中。
完全介護が必要となり、以来 生活が一変。
Sさんは周囲の理解に助けられ、お仕事も何とか続けられているそうです。
これも周囲が無関心であれば、成立しません。
おわりに
誰にでも訪れる可能性のあること、無関心にならず
少しでも知ること、意思を示すこと
ここまで読んでいただき、ありがとうごうざいました。